墓標の記憶
2005.07.21 ( Thu )
ファイル1

 綺麗に 並べられた 記憶のファイルから 突出した きみの記憶がある。
 寒かったのか 暑かったのか 曖昧ではあるが 他のファイルにも しっかりと影を落とす。
 その記憶には いつもこの花が 咲いていた。

 いちばん心配してくれる者に きみの重さを移し変えて 楽になったのだろうか。

ファイル2

 夏の乾いた大地に 汗のような涙を流し くきっきりとした 湿った影を落とす。
 こたえてみろよ。  きみは大地に還れたのか。

 色褪せない 鮮明な記憶のファイルを 抱きかかえて 生き続けるのは きみじゃないだろ。



ファイル3




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